なぜと問わなくてすむように 2021(その2)
《教育の助け方》
ある本を読んでいて、引っかかったのは「援助希求」という言葉だった。
【病気や障害のある子どもたちは、「助けて」と言える力を身につけていく必要があります。そのためにも、自尊感情を子どもたちが持てるようにすることが大切です。】
その人を嫌いではなかった。でも言葉には違和感がわいてくる。
違和感の正体は何だろうと、ずっと考えている。
【「助けて」と援助を求めることを「援助希求」といいます。人に助けを求めることは、実はとても難しいことです。「助けて」というスキルをもっていない子どもたちがいます。やり方が身についていない子どもたちがいます。】
□
援助希求?、能力?
子どもの「助けて」を、「技術・能力」として語るのは、どういうことだろう。
それは、何の「助け方」なんだろう?
しかも、【「自立」は、ひとりで生きていく力をつけることではありません。「助けて」と言える先をたくさんもつことが大切。】と、自立まで持ち出す。
「とても難しいこと」だけど、大切なこと。
だから、「やり方が身についていない」子に教えてあげる。
そうか、これは「教育の助け方」か。
□
だけど、子どもが求めているのは、その助け方じゃない気がする。「教育の助け方」の外にある助け方、を探しているんじゃないのかな。
はて、私は何を言ってるんだろう?
「教育の助け方」の外にある助け方ってなんだ?
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