「定員内不合格死」が起きる前に(その12)
《定員内不合格30年で5千人》
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7月に、最高裁で「旧優生保護法は憲法違反」という判断が示された。「裁判の原告は全国で38人」だが、1948年から1996年まで続いた旧優生保護法のもとで、「1万6000人以上が障害などを理由に不妊手術を強制された」という数字をみた。そこで手元にある30年分の定員内不合格を数えてみた。
文科省の「全国調査」はまだ2年分しかないが、私たちは30年前から「調査」してきた。
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1995年からの10年で「2,225人」。
2005年からの10年で「1,591人」。
2015年からの10年で「1,169人」。
この30年の間に、千葉県では4985人が定員内不合格にされた計算になる。
約5千人の「定員内不合格」。全国ではどれほどの数になるだろう。
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その一方で、私たちの社会は、「10代の死因第1位が自殺」という状況が続いている
これらの数字は、日本の社会が10代の子ども・若者に対して、かなり冷酷な社会だという証拠だろう。
来週、会の浪人生二人が、「秋受験」に挑む。二人の笑顔が見れますように。