《就学相談会・6月30日と7月7日》 E
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アンケートの言葉遣いが3つ目で変わる。
なぜか考えてみた。答えは、「私の質問が悪かった」だ。
「いま気になっていることはありますか?」
そう聞かれれば、「先生は、この子をちゃんと見てくれるだろうか?」「この子の声をちゃんと聞いてくれるだろうか?」という心配を言葉にするのは当たり前だ。だって、親なんだから。
学校の先生が大事にするのは「優秀な子」「良い子」だと、多くの人が体験してきた。
「できの悪い自分」、「失敗した自分」も大事にされた、そんな幸運な子どもは、そう多くない。
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だから、私はこう聞いてみよう。
「もし親の願いがかなうなら、どんな学校生活を子どもに贈りたいですか?」
「毎日の通学は、友だちと一緒に行く?」、それとも「バスで遠くまで行く?」
「遠足や修学旅行は、友だちと一緒に行き、みんなと同じ部屋に泊まる?」それとも「親も一緒で、同じ部屋に泊まる?」
成人式は「同級生たちとの再会を楽しみにしたい?」、それとも「成人式も特別支援の式がいい?」
さらに、「その先の社会でのこの子の居場所は? 日々の暮らしは? 人のつながりは?」、どんなふうであってほしい? どんな人生を、子どもに贈りたい?
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小学校はその実現のための一歩、途中経過の一つ。
そして一部の子どもにとっては、人生のすべて、でもある。
私は、とことん「子どもから始まる」対話をしたい。
子どもが「孤立化」しないように、「無力化」されないように、「透明」にならないように。
