普通高校進学 夢つかんだ
「定員内不合格解消を」支援者奔走
2020年3月27日 毎日新聞
北海道。旭川市。
「定員内不合格」越え…合格
旭川・自閉症の平田和毅さん、道立高定時制に
支援者「道開いた」 /北海道
会員限定有料記事 毎日新聞2020年3月18日 地方版
旭川市在住で重度の知的障害がある自閉症の平田和毅さん(15)が17日、市内にある道立高校の定時制に合格した。重度の障害があると定員割れでも入学を認められない「定員内不合格」が全国的な問題となる中、支援者らは「道を開いてくれた」と喜んだ。
受験を前に、道内外の障害を抱える当事者や家族、教員、弁護士らが応援団を結成。対話を通し本人の受験だけでなく、進学先の高校も支援する前例のない取り組みを始めた。ホームページで合格を確認し、大喜びする家族とは対照的に「本人は普通に食事を取っていました」と母の江津子さん(46)は笑う。
11日にあった沖縄県立高校の合格発表では、同じく定員内不合格の壁に挑んだ知的障害を持つ沖縄県の男性が、3年連続で定員内不合格となった。平田さんの家族や支援者の間には心配する雰囲気も漂い、江津子さんは「落ち込み、2次募集に向かってどう頑張るかを話し合っていました」と明かす。
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「定員内不合格」の壁を破れ
教授や弁護士らが応援団
障害者と学校を支援
会員限定有料記事 毎日新聞2020年2月21日
応援団の結成式で、参加者の前で合格に向けて決意表明する平田和毅さんと両親=北海道旭川市で2020年2月16日、横田信行撮影
重度の知的障害がある自閉症の北海道旭川市立中3年、平田和毅さん(14)の高校受験を支援しようと、道内外のさまざまな市民団体や個人が今月中旬、応援団を結成した。
重度の障害を持つ志願者は、定員割れにもかかわらず入学を認められない「定員内不合格」となることが少なくない。応援団は対話・連携を通して本人の受験だけでなく、進学を目指す高校も支援するという前例のない挑戦に取り組む。【横田信行】
中学では普通学級に在籍する平田さんは、小学校時代からの友だちと共に学び成長してきたといい、市内の定時制高校に入りたいとの意思を示した。言葉を使ったコミュニケーションが苦手で、志望動機などを話さなければならない面接が大きな難関だが、担任の教諭や同級生の友人らが練習に協力しているという。
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