小夜さんの最新ことば(その1)
昔、桂枝雀の落語が好きだった。
それと同じ感じで、小夜さんの話しが好きだった。
小夜さんの書いたものも好きだが、小夜さんの話しはもっと面白い。
でも、ここ何年か、昔のようにたくさん話を聞く機会がなかなかない…。
そんななか、「ちいさい、おおきい、よわい、つよい」の118号の小夜さんの話しはいい。
とても懐かしい小夜さんの語り、そのままの文章が載っている。
◇
《「いいところ」探しにならないように》
「分けない」というのは、こんなふうに、いろいろなことが起こりうるもの。
「分けて」おいてから「交流」するのとは、前提がまったくちがいます。
私たちは、学籍として「分けない」「みんないっしょ」というのを貫いてきたつもりです。
「みんなの学校」というドキュメントがありますが、あれは、たいへんなこどもを教育するからということで人件費などが動いて「分けて」おいて、いっしょにしている。
「障害児だけどいっしょにしもらっている」という感じがして、それはちがうと思う。
そしてあの大空学校を「いい学校」にしているでしょう。
大空学校に移る前に通っていた学校はそのまま。
私は、いまいるところをよくしようとするとりくみでなけりゃいけないだろうと思う。
「あそこにいいところがある」じゃ、しょうがない。
「いいところ」を探していると、結局、施設に行くことになってしまうと思う。
そうじゃなくて、たとえ、最終的に家にいるとしても、「一緒に育った仲間」、そういう人が近所にいるかいないか、というのはちがうと思うんです。
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