ワニなつノート

《安心して障害を生きられる人生を》 メモ

《安心して障害を生きられる人生を》 メモ


できないことをさせるのはかわいそうだから、
できそうなことだけを教えてもらう子ども。
みんなができて、自分だけができないのは、
傷つき自信をなくすからと、
みんなができる姿を見せないで守られる子ども。

「人に支援されるだけの人間」という見られ方を浴びて、
「しえんされるだけの人間」と自分を間違えて知っていく子ども。

傷つかないようにと心配され、
みんなができること、
みんなが楽しむこと、
みんなががんばる姿を、
見ないですむように守られ、保護される人生。

そうした「やさしい大人」だけに囲まれて生きていく人生。
いつまでたっても「子ども扱い」か、
せいぜい「保護されるひと」。
いつまでたっても「一人前の大人」扱いされることのない人生。

周りには、同じように「守られるだけの子ども」
「支援されるだけの子ども」たちだけがいて、
「丁寧に管理された」環境で生きていく人生。


私は、そういう人生とは違う人生をいきたい。
守られ、保護され、支援されるだけの人生よりは、
イヤなこと傷つくことがあったとしても、
友だちと出会い、友だちとケンカ別れして泣いたり、
がんばってもできないことに悔しい思いをしたり、
自分の外見や苦手なことをバカにされて怒ったり、
それでも自分を大事にしてくれる人に出会ったり、
自分の苦労は自分で味わえる人生を、
自分だけの人生を生きたいと思う。

みんなと同じにできなくて、私が傷つかないように、
私にみんなのできる姿を見せないこと。
それは、みんなが楽しむこと、がんばること、
傷つくこと、励ましあうこと、悲しむこと、
喜び合うこと、青春することを見ないこと。

はじめから、みんなができることを見せないようにして、
私を守ってくれるより、
もし本当にそこで私が落ち込んだときに、
そのことを誰かに相談する方法を教えてほしい。
もしそこで、私が自分のできなさに、自分の抱える苦労に、
押しつぶされそうになったときに、
「助けて」と誰に言えばいいのか。
「苦しいよ」とどこに助けを求めればいいのか。

私がみんなと同じようにうまくやることが、一つもできなくても、
わたしが「希望」をなくさないためには、どうしたらいいのか、
そのことを教えてほしい。

私を支援してくれる気持ちがあるのなら、
私に教えてほしい。
苦手なことばかりの私、苦労ばかりの私に、失敗ばかりの私に、
笑いあえる仲間をつくることを教えてほしい。

これがわたしのありのままの姿なら、
この私の姿のままで、
「生きる喜び」を感じることを教えてほしい。

わたしがわたしの障害や病気を抱えたままで
みんなと一緒に生きるための、支えとなるものを、
私に教えてほしい。

守られ、分けられ、支援され、保護されるばかりでなく、
わたしがわたしであることが、
周りの誰かを幸せな気持ちにさせたり、わたしの役割をもちたい。
わたしも、誰かを支え、一緒に応援していきたい。

もしも私を「支援」してくれるなら、
私が傷つかないように守ってくれるだけの「支援」じゃなくて、
そんなふうに私の人生の管理を支援するのではなく、
私が私の苦労を全うできる人生を、
私に障害があったとしても、その障害も私の一部なら、
私が私のままで安心して
その障害と一緒に生きられる人生を支えてほしい。

コメント一覧

yo
コメントありがとうございます(^^)v

この記事にこういうコメントが
いくつも届くのは本当にうれしいです。

あまり言葉を使わない子どもたちの思いを、
言葉にしてみることで、
そのことを自分に言い聞かせ、
自分に確かめている部分があります。

だから、自分では「こうだろうな」と
思いながら書いているのですが、
こういう言葉を初めて?読む人は
どう受け取るんだろうと思うことがあります。

だから、こうしてコメントが届くと、
ほっとします(^。^)

コメントのニュアンスで、
同じものを探しているんだなと感じます。

金を掘るのと一緒で、なかなか難しくて、
砂金のつぶさえ、なかなか見つからないんですよね。
まあ、金も掘ったことはないんだけど_(._.)_

でもね、見るだけなら、子どもたちの間には、
金の延べ棒が山になっているのを知っているんだけど、
それを言葉にしようとすると消えちゃうんだよね。

まあ、本物の金の延べ棒も
見たことないんだけどね~~(@_@)


ai
ここに来ると、
もやもやしていたものが
声となって、はっきりと聞こえてくる。

何度も何度も再確認。
何度も何度も仕切り直し。

一歩踏み出したら出会えた人たち
視点を変えたら見えてきた世界

感謝!
いつも勇気の出る素敵な記事をありがとうござます。
親切そうに聞こえる周りの声に惑わされ、
どんどん気持ちが落ち込んでいく自分がいましたが、
今悩んでいることの答えが見えました。



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