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ワニなつノート

自分の「呪い」を解くための100のメモ ⑮

《この国のどこかに》

          □ 

「私の事業所にも貼ってあるよ」

「タイトルは?」

「さぁ?」

「じゃあ、写真送ってよ」

放課後等デイサービスや居宅訪問型児童発達支援などを行っている事業所に、これが貼ってあるという。

へーー。いいことば。

ここに通う子どもたちは安心だね。

 

   ◆      ◆      ◆      ◆

 

そこに対話があれば、直そうとは思わない。

子どもと対話していたら、直そうという考えは浮かばない。

 

ただ、子どものなぜに答え、子どもの知りたいこと、やってみたいことに応えるだけ。

子どもと対話していれば、子どもの楽しみ、あこがれ、学びたい世界を、子どもが教えてくれる。

 

この子の「できる姿」は、他の子とは別の形かもしれない。

この子の「学び」を探すにはどうすればいいか。

この子は、私の言葉では話してくれない。

でも、私は、この子と話したい。

ではどうすればいいか。

この子に聞くしかない。

 

誰かの「できる姿」と、この子の「できない姿」を比べてもこの子の「学び」は分からない。

「できる姿」の教育しか知らなかったのは、子どもと対話することを知らなかったからで、この子の障害のせいではない。

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