ワニなつノート

自分の「呪い」を解くための100のメモ ⑭

《「はじおつ」の研究》A

「はじめてのおつかい」のことを書いていると、録画を見直したくなる。

間違ったこと書いてないかなの、答え合わせもしたくなる。

          □

 

《お兄ちゃんのおつかいがうらやましかった、4歳の女の子》編

 

ある日ママがつぶやく。

「だれか買ってきてくれる人いないかなぁ」

「いる!」

「どこに?」

女の子が、笑顔で手をあげる!

買うものを確かめて、女の子が言う。

「ママ、おつかいたのんでくれてありがと」

「なんで?」

「だってはやくおつかいいきたくって」

そう言いながらも、家を出るとすぐにママが作ったお守りを握りしめ、「おまもりがあるから、だいじょうぶ」と言い聞かせ「ママの匂い」をかぐ。

「はじめてのおつかい」を成立させるのは、「個の能力」でなく、「ママの匂い」らしい。

女の子は、買い物するたび、家に帰り報告する。

3度目に出かけるときのひとりごと。

「わたしはかわいいママと、かわいいパパと、かっこいいお兄ちゃんがいるからひとりでおつかい、いくんだよ」

さらに、買い忘れの4度目。

お店を出たところでリュックからお好みソースを取り出す。今度は忘れずに買ったソースを胸に抱えながら女の子がつぶやく。

「これでママよろこぶかなぁ」

 

           □

まるで、私の投稿を読んでくれているような言葉だった。

《誰か、大切な人の笑顔のために、がんばる覚悟を持てる自分》。それが「勇者の本能」、ヒーローの目覚め。「がんばる理由」「やり遂げる意思」は、つながりのなかでこそ生まれるんだよ。

そこに、「孤立化・無力化・透明化」の呪いはまだ微塵もない。

「わたしは一人じゃない」

「わたしは無力じゃない」

「わたしは透明じゃない」

大好きなみんなの笑顔のために、わたしはがんばれる。つながりの安全と、ママの匂いに守られた私には、「ママを助ける力」がある。私は「家では有名人」なんだ!

だから、「わたしはかわいいママと、かわいいパパと、かっこいいお兄ちゃんがいるからひとりでおつかい、いくんだよ」

「ママよろこぶかな」

やっぱり、「はじおつ」研究は間違っていないな。

さてと。  (つづく)

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