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ワニなつノート

自分のためのメモ(OP・その1)


自分のためのメモ(OP・その1)


【ふ】ふつう学級というパーソナルネットワーク



「ふつう学級」という場所で、子どもたちは何をしているのか。

義務教育だから、ふつう学級には地域の6才の子どもがみんな集まってくる。
そこで、子どもたちが共通して行っているのは、パーソナルネットワークづくりだった。

子ども同士のつながりはもちろんのこと、親同士がつながることも、子どもにとってのパーソナルネットワークであり、子どもの自律性と独立性を高めることをめざす心理的・社会的支援の応援団となるものだ。

それは、どの子にも必要な基本的なネットワークであるのだが、残念なことに障害のある子は居場所を分けられることで、そのネットワークづくりから疎外されることになる。

最近は特別支援教育でもエンパワメントという言葉が使われるが、パーソナルネットワークづくりこそがエンパワメントには欠かせない。

なぜならエンパワメントとは、子どもが自らを助けることを支援することであり、その子の暮らす日常に、その子を応援するパーソナルネットワークがあることが基本だから。

共に生きる社会は、共に生きる教室から。


子どものパーソナルネットワークを作るための支援とは、「子どもが集団のルールを了解し、合わせていく成長」の時間と、「集団のルールが、その子を含みこむために幅を広げる」ことの相互作用を調整することであり、その境界で「こだわりの溶ける時間」が動き出す。

予後良好のふつう学級で起きていたことは、そういうことらしい。
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