「私は良い支援を考えない」という作法について考えるメモ
(その1)
【1】「すてる」社会と「たすける」社会
「すてる」と「たすける」は隣り合わせ
「すてる」と「たすける」は裏表
「すてる」社会
「たすける」社会
「すてる」学校
「たすける」学校
「すてる」人
「たすける」人
「たすける」人がいるから、
「すてる」人は捨てられる。
「すてる」人がいるから、
「たすける」人は拾える。
「すてる」社会は、捨てることが「この子」のためだという。
「たすける」社会に行けば「この子」はしあわせになれる。
「たすける」社会は、「すてる」社会にいるのは「かわいそう」という
「すてる」社会にいても、自己肯定感が持てず不幸になるだけ。
「たすける」社会でなら、ここでなら「自己肯定感」を持たせてあげる。
だけど、「すてる」社会からも「たすける」社会からも、来るなといわれる人もいる。
少し前まで、「累犯障害者」とよばれる人たちは、
「すてる社会」からも、「たすける社会」からも、いないことにされてきた。
彼の居場所は「すてる社会」にもなく、「たすける社会」にもなかった。
彼の居場所は、塀の中だけだった。
彼の居場所を社会に作ろうとよびかける人が現れたとき、
もっとも反対したのは「たすける社会」の人々だった。
いわく「私たちがたすける人たちが、彼らと同じに見られたら、困る」
「たすける社会」もまた、たすける人を選ぶ。
そもそも生まれて来るなといわれるあかちゃんもいる。
(出生前診断について反対している、特別支援教育の学会や団体を知っていたら教えてほしい。
出生前診断について反対している、福祉業界の団体を知っていたら教えてほしい。)
たぶん、「すてる」社会も、「たすける」社会(福祉・特別支援)も、「生まれてこない方がいい子を選ぶ検査」には反対しない。
私が知っている「反対」する人たちは、ダウン症協会や青い芝などのいわゆる当事者にかかわる人たちだけ。
だから、わたしは「すてない社会」について考える。
「わけない学校」について考える。
「すてない社会」(誰も捨てない社会)
「たすけない社会」(非援助の援助)
「すてない学校」(誰も分けない学校)
「たすけない学校」(良い支援を考えない)
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