今日届いた『一歩まえに』という会報に、
山田真さんの資料が載っていました。
すっごく気持ちがいい文章なので、紹介します(^^)/
☆ 最初に、特別支援教育に対するわたしの考えを明確にしておく。
わたしは、特別支援教育に反対であり、
一日も早く特別支援教育を中止させねばならないと考えている。
教育基本法の改悪などもそうだが、
改悪されるまでは改悪反対の旗を高く掲げても、
一旦改悪されてしまうと、それを元に戻そうとか、
もう一度別の形に改正しようとかいう動きがなくなってしまう傾向がある。
「改悪された状況の中で何ができるか」を模索しようという運動に
なってしまうことが多いが、そのような運動は成果を望めないと思う。
特別支援教育についても、
既に施行されてしまっているのだから反対するのはおかしい、
特別支援教育を現場の力でインクルーシヴな方向に変えていけばよい
といった考え方をする人たちがいる。
☆ これまで障害児の普通学級入学運動を闘ってきた人たちの中でも、
はっきりと「特別支援教育反対」とは言わない人たちが増えている。
「特別支援学校・特別支援学級は、
本人・保護者の希望によって措置されること」といったことが、
「ともに学ぶ派」の運動のスローガンの一つになったりしているが、
このスローガンが特別支援教育の存在を認めた上でのもの
であることは論をまたない。
特別支援教育の存在そのものが、
障害児にとって「共生・共育」を阻むことになっているのに。
☆ 国が「インクルージョン」と言い出したりしている一方。
これまで「子どもの能力に応じた教育を」とは、
決して口にしなかった「共に学ぶ」派の人たちも、
「ニーズに応える教育」という
あいまいな言葉を使うことに問題があるように思われる。
ニーズに応える教育と言われる「教育の中身」が、
結局は「能力別の教育」であり、
個々のニーズに応えようとすれば、
分ける教育をするしかないのだということをまず言っておこうと思う。
(『全障連・NO198』より)
あぁー、スッキリ(^v^)
今夜は気持ちよく眠れそー。
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