私はお墓にひなんします。
その遺書を読んでしばらくぼーとしているうち、ふと、「私のお墓の前で泣かないでください」という詩が浮かんできました。もちろん、お墓に避難した女性が言う言葉としてではありません。
その詩は、歌としてでなく、それ以前に本屋で立ち読みして、なんとなくそのまま棚に戻した記憶があります。
その詩のような言葉とは、まったく違う言葉を残し、ただ「ごめんなさい」と言いながら、お墓に避難した女性は、自分のお墓の前で泣く家族や知り合いに、どんな言葉を伝えていくのだろうと、そんなことを思ってしまいました。
ことばと正しさを、一緒にしてはいけない。
そんなことを思っています。
言葉はいつも、一回限りの「ことば」が表わすものしか、伝えていないから。
一回の言葉に一度ずつしか、意味は、寄りそわない。
だから、勝手に言葉を、正しさに変えてはいけない。
そんな思いが、頭をグルグル回ります。
いつも、言葉は、その人の思い、その人の正しさ、その人の生き方であって、同じ状況、同じ言葉を使う人の思いや心情、事情、正しさもまた同じとは限らない。
・・・・私たちの社会は、私たちのいまの暮らしが、「原発なしには成り立たない」のだとしたら、私(たち)は、『…老人はあしでまといになるから ……毎日原発のことばかりでいきたここちしません ……こうするよりしかたありません さようなら 私はお墓にひなんします ごめんなさい』、と遺書を描いた93歳の女性の後につづく人を、それも社会のためには仕方ないこと、国のためには仕方ないこと、と受け入れて、この社会を続けていくしかないのでしょうか。
この文章を、ブログに載せたいのかどうか、自分でも分かりません。
でも、会ったことのないこの女性に、私は会いたかったなと、ふと思います。
子どものころのこと、子育てのこと、孫のこと、そんなことを聞いてみたいなと、そんなことばかりが、頭をめぐっています。
今日のブログは、自分のためのひとりごとです。
昨日、ホームにきてくれる一人目の子どもに会えました(^.^)
まだ高校生の年齢で、一人で生きていく覚悟を、しなきゃ、という顔をしていました。
20分ほど、ホームの説明などを話しました。
話し終わって部屋を出た後、その子がずっと笑顔だったと聞きました。
今月の終わりから、ホームに来てくれると思います。
今日は水道橋で集会があります。
『卒後を考える交流集会in東京 ~地域で普通に生きたい~』
そこで、10月のhideの集会(゜o゜)の宣伝をしてこよっと。。。
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