(11月18日hideの講演会メモ~)
起こる問題は起きた方がいい。
子どもがそこにいることで起こる「問題」は、
すべて「起きた方がいい問題」だ。
なぜなら、そこには、起こるべく必然があるから起こるのだ。
もし、そこで「問題」が起こらないとしたら、「問題」を起こす「子ども」がそこにいないか、いても、「いない」ようにされていることになる。
または、子どもが自分一人ですべてを「我慢している」状態だと分かる。
一人の子どもを我慢させて、さびしくさせるようなら、「みんなでいっしょ」に生活する学校ではなくなる。
みんなで一緒にいるのだから、こそ、起きてくる問題は、起きるべきなのだ。
「問題」が起こらなければ、見えない《不備=足りないもの》がそこにあるということ。
そこが「一人ひとりの子どもみんなを大事にする場所」ではないということ。
「一人の問題を、みんなの問題として考える社会」を教えることのできない学校だということ。
だから、「問題」を大事にしなければいけない。
起きた事柄が、誰にとっての「問題」なのか。
誰が「解決」したい「問題」なのか?
そもそも「解決」しなければならないことなのか?
それを「問題」と感じることが、「問題」ということもある。
(問題行動と適応行動。問題解決の途中経過。成長の過程ともいう。)
起こったことが「問題」であるなら、「解決」すればいい。
「解決」とは何か?
「問題」が何とみるかによって、「解決」の仕方も変わる。
※【ひ】《人は向かい合うものに応じて、自分を意識する仕方が変わる》
※小澤さん(悪い状態ではなく、いい状態にこそ問題がある)
普通学級でたくさんの「問題」を経験してきたことが、今のhideの生活の在りようを形作っている。それは、私も同じだ。
普通学級でぶつかってきた「hideの問題」を、学校は「hide個人の障害」のために「起きてきた問題」だと考えた。だから、「問題児を世話すること」「秀和の障害を直すこと」が必要だと考えた。だから、「親に、トイレのしつけくらいしてください」と真顔で教えてあげるのだ。
でも、普通学級でぶつかってきた「hideの問題」は、「こんな子をみるのは初めてです」の学校や校長や先生の「問題」が一番だった。
だから、普通学級の問題は、低学年のうちはいいけど、学年が上がるに連れて、他の子と差ができてきてついていけなくなります、とか、本人が自信をなくします、とか言われるが、hideの場合も、他の子どもの場合も、「普通学級の問題」は、学年が上がるにつれて減っていく。
理由は明らかだ。「こんな子をみるのは初めて」の一年目から、「こんな子をみるのは2年目」になり、「こんな子をみるのは6年目」ともなれば、「同じ問題」でも、「いつもの問題」であり「ふつうの問題」であり、「どうすればいいのか」先生も子どもたちもみんな分かっている、という感じになる。
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