
ニワウルシは神樹とも呼ばれシンジュサンの食樹だという。
随分大きくなる木なんだ。
茶色の種子は半円形で扁平です。種子の周りには膜質で半透明の翼がついていて風に運ばれる構造となっています。翼は中心角が60度の扇形で、6つの部屋にきれいに収まるような形です。
スリットから吹き込んだ風は翼の付いた種子に浮力を生じさせ、上方から種子を分散させます。強い風が吹いたときにだけ種子が飛び出てくるしくみなので、種子の大きさの割に翼の面積が小さくても、ある程度遠くまで分散されることが期待できます。試しに強く息を吹きかけてみましょう。どのように飛び出るのか観察できます。
このように、種子についている翼を利用し風の力で分散する種子を風散布型種子とよびます。