てんとう虫の歳時記 2

主に狭山丘陵の野鳥、昆虫、植物などを写真を中心に綴ります。

ウバユリのさく果と種子

2011年12月15日 20時32分40秒 | インポート





ウバユリのさく果が一面に見られた。
よく見ると白いブラインドのようなものが見える。

これは何の為にあるのだろう。
種子がこぼれるのをワザワザ邪魔しているように見える。

調べて見ると驚くべき戦略がわかった。
種子を遠くに飛ばす仕掛けだったのだ。


以下は長野周辺の山歩きと山野草様より。

茶色の種子は半円形で扁平です。種子の周りには膜質で半透明の翼がついていて風に運ばれる構造となっています。翼は中心角が60度の扇形で、6つの部屋にきれいに収まるような形です。

 スリットから吹き込んだ風は翼の付いた種子に浮力を生じさせ、上方から種子を分散させます。強い風が吹いたときにだけ種子が飛び出てくるしくみなので、種子の大きさの割に翼の面積が小さくても、ある程度遠くまで分散されることが期待できます。試しに強く息を吹きかけてみましょう。どのように飛び出るのか観察できます。

このように、種子についている翼を利用し風の力で分散する種子を風散布型種子とよびます。