アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

カルサイト

2009年04月19日 | 誕生石
スーパーへ買い物に行くため、家を出たところ、
ご近所さんに出会った。

  「ねぇ、見て、見て! きれいでしょう?
   いつもより100円安かったから、思わず買っちゃった♪」

そう言いながら彼女は、
ピンクのバラと白いかすみ草の花束を、私に見せてくれる。

スーパーの生花コーナーで売っている花束。
いつもより100円安いのは、たしかに、おトク。

  「部屋にお花があるのって、いいわよね~♪」

そう言いながら彼女は
花の香りをかぎながら、にっこりとほほ笑む。

彼女と交わした言葉は、ほんの二言三言だけだったのに、
私まで、とってもおトクでハッピーな気分になっていた。

  「じゃあね~、いってらっしゃ~い♪」

  「は~い、いってきま~す♪」

私も、良いお買い物ができると、いいな。(*^^*)


■4月19日の誕生石

   カルサイト (Calcite)
     世俗性と精神性

 ・英 名Calcite
 ・和 名方解石(ほうかいせき)
 ・モース硬度
 ・産 地メキシコ、南アフリカ、アメリカ、
イタリア、ドイツなど

カルサイト。
最もポピュラーな「脈石鉱物 (みゃくせきこうぶつ)」のひとつ。

   脈石鉱物 (gangue mineral) には、方解石のほかに、
   石英、長石、雲母、角閃石、輝石、などがあります。

その前に、「脈石」って?

脈石かどうかは、
鉱物に含まれる物質ではなく、経済的な判断によるものだとか。
(オドロキッ!でした!)

「経済的」つまり、宝石として流通するかどうかが、
最も大きな分岐点なのでしょうね。

カルサイトは、劈開性があるため一定の方向に割れやすく、
その上、モース硬度も低いので、とってもデリケート。
というわけで、カットが難しく、研磨できる石は非常に少ないらしい。

量生産できない上に、その後も「取扱注意」となると、
流通は難しいですねぇ。

でもね、良いカットを施されたカルサイトは、
虹色の輝きで、万華鏡のような効果を見せてくれるそうですよ。

純粋なカルサイトは無色ですが、ほかの鉱物が微量入り込むと、
黄色やピンク、緑や青など、淡い色になります。

透明ないし不透明で、複屈折が高い。

   ※複屈折(ふくくっせつ) 「ウィキペディア」より
    光線がある種の物質(例えば方解石という結晶)を
    透過したときに、その偏光の状態によって、
    2つの光線に分けられることをいう。


そのため、この鉱物を通して物を見ると、二重に見えるんです。


カルサイトという名称は、
ラテン語で「石灰」を意味する calx に由来します。

カルサイトの粒状集合体は、石灰岩や大理石になります。
日本国内でも、大理石は採掘されているようですね。


カルサイトは、そのデリケートさゆえ、
本来の美しさを知ってもらう機会が少ないみたいですね。
きれいなカルサイトに出会うこと自体に、希少価値がありそうです。


★パワーストーン効果★
カルサイトを持っていると世界観が広がって、
物事をいろいろな視点から見ることができるようになります。
持ち主の素質が引き出され、良好な人間関係も期待できます。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■4月19日の誕生花 : ヒエンソウ、他
■4月19日の誕生色 : 消炭色
■4月19日の誕生果 : パパイヤメロン