アンダンテ ~私の歩幅で~

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涅 色

2008年04月13日 | 色いろいろ
光があるところだけに存在する、色。

色は、一般に、
  ・色相: 単色光の波長に相当するもの
  ・彩度: 鮮やかさ (白みを帯びていない度合)
  ・明度: 明るさ (光の強弱)
の3要素によって、規定されます。

そして、私たちが認識する多くの色には、
それぞれ素敵な名前(固有色名)がつけられています。

固有色名を持つ、たくさんの色。
その中から、誕生色以外の色についても、
いくつか取り上げています。


きょうは、この色・・・ 

涅色 (くりいろ) です。

「くりいろ」という言葉を耳にすると、
まず思い浮かぶのは、栗色でしょう。

ちなみに、栗色 は、10月29日の誕生色です。

こちらの「涅(くり)」は・・・
川や沼など、水の底によどんだ黒い土のこと。

古くには、この黒土に、布や糸を浸して、
着色していたのだとか。

日本で、黒を染めるために、最初に使われたのが、
この黒土だったそうです。

水の底にある黒土。

水底であっても、人間の手が届くところですから、
光も十分に届く深さなのでしょう。

この「涅」という文字のごとく。

すべての光を吸収し、光を閉ざす、黒い色。
黒という色は、闇の象徴と言われています。

また、黒い色には、すべての光が隠れていて、
すべての色を含む尊い色、
という考え方もあるようです。

水面から射し込んできた太陽光を、
水底の黒い土が、吸収して、閉じこめて……。

涅色の、黒い色の、その奥は、
さんざめく光で、満たされているのかもしれません。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ちゃっくばぁ)
2008-04-13 20:00:46
涅色 ・・・初めて知りました。初めは、何と読むのだろうと^^
色にも色々あるのですね・・・本当に。
意味の深~~い色なんですね。

今日、音楽の泉、ちょっとだけ聞きました^^
別の部屋へ行ってたら、主人に消されちゃいました^^;
綺麗な曲でした^^ 題名・・・とんちんかんな私には、やはりわかりませんでした^^
来週も忘れずに聞けるかな^^
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麻由子から (→ちゃっくばぁさんへ)
2008-04-15 12:48:59
ちゃっくばぁさん へ

「涅色」は、私も初めて知りました。
なので、是非、ご紹介しようと思っていました。

音楽の泉。。お聴きなったのですね♪
どんな曲だったのでしょう?
あの番組から流れてくるのは、素敵な曲ばかりですよね。

わが家には、AMの電波が入らず、
ならばカーステレオで。。。なんて思ったら、
カーステの調子が悪くて…。
もう15年も走っている車です。
こうなったら、お外でラジオを聴くっきゃない♪
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