電子制御燃料噴射の昔話 その4
ここでは、燃料噴射装置の最終的な噴射アクチュエーターとなる噴射ノズルについて、ディーセルとガソリンをことを記して見たい。
まず、最初にレトロな旧式ディーゼルエンジン(現在コモンレール式と呼ばれる以前)の噴射ノズルについてだが、これは機械式インジェクションポンプで噴射されるが、噴射圧として50-60MPa程度で直噴用が若干高め、副室式(渦流室式など)が低めという . . . 本文を読む
電子制御燃料噴射の昔話 その3
ここでは、前回に続きガソリンエンジン用電子制御燃料噴射の昔話その3として記録したい。
さて、燃料噴射を利用するメリットのことだが、これは自動車評論家などは機械に比較的無知で、説明されることが少ないこととして記したい。燃料噴射の利点が生じる副次的な利点の一つとして、キャブレターの場合はキャブレターという機構に給気管を集合させるがため、給気管の配置とか主に給気管 . . . 本文を読む
車両火災の他損保からの求償案件の棄却
この事案は、拙人が損害保険会社所属時代のこととなるが、ある車両火災が生じ、それがある工場で車検整備を行い約2ヶ月後、その間の走行距離数が僅か31kmであったという理由を主因に据えた鑑定書だったか意見書が添えられて、いわゆる求償が該当車検実施工場になされたという案件だった。該当の車検整備実施工場では、この様な整備作業の瑕疵による損害賠償に備え、生産物賠償保険に . . . 本文を読む
電子制御燃料噴射の昔話 その2
ここでは、前回に続きガソリンエンジン用電子制御燃料噴射の昔話その2として記録したい。
ガソリンエンジン用燃料噴射は、最初は航空機(戦闘機用)エンジンンとしての採用から始まった様だ。つまり、戦闘機においては、その飛行姿勢が2次元的と云うより3次元的に飛行し、なおかつ高G下での旋回とか、はたまた急降下から上昇するとか上昇から弾道運動用に下降する経過においては無重力 . . . 本文を読む
損保調査員の守備範囲を思う
元損保調査員として感じるところだが、現代の損保調査員(アジャスターと呼ばれる)の守備範囲というか活躍すべき場がどんどん狭まり、果たしてこのことが保険会社にとって取って、もしくは保険契約者に取って正しい方向なのかと疑問を感じていることを述べてみたい。
これは、おそらく損保に限らずあらゆる企業で機械化だとか分業化という名目で進められていることに要因はあるのだろう。つま . . . 本文を読む
電子制御燃料噴射の昔話 その1
ここではガソリンエンジン用電子制御燃料噴射の昔話を書き留めてみたい。
そもそも燃料噴射というのは、ディーゼルエンジンには必須の機構なのだ。つまり、ディーゼルでは自己圧縮の昇温した環境へ、シリンダー内(もしくは副室内)へ直接噴射を開始することで、その燃焼開始を制御できるという根源的な理由があるので、ガソリンエンジンみたいに、給気管でキャブレターとか燃料噴射して、予 . . . 本文を読む