今日で東日本大震災が発生してから2年6ヶ月を迎えた。
毎月11日に福島県警による行方不明者の捜索が行われているが、
今日も海岸沿いをヘリコプターが飛び回り大捜索が行われたようです。
テレビのニュースでは「旧警戒区域」内の捜索で人骨が発見されたと言ってましたから、
あきらめずに捜索を続けてくれる警察にも感謝しなければなりませんね。
今日、会社の帰りに2年数か月ぶりに小浜地区の太田川河口付近に行ってみました。
「旧警戒区域」内のがれきや津波被災家屋の撤去が進んでいると思いましたが、
撤去されたのはがれきだけで津波被災家屋は2年前に来た時と変わらない姿を残していました。
他の津波被災地ではだいぶ復旧が進んでいるというのにここでは時が止まったままです。
太田川の橋も津波で流されたまま復旧の見通しはありません。
あの日から何が変わったのか?
波の侵入を防ぐための大きなバックが並んでいるだけです。
川の先には松林が連なり、その右側を大きな川が流れていて水門から太田川へ流れ込んでいましたが、それが全て失われ砂浜になってます。
あの大きく感じた水門も用無しのただの遺物になってしまいました。
その右側は耕地整理した田園が広がっていましたが今はただの草地です。
東京オリンピックの招致が成功して日本中がお祝いモードに突入しましたが、
この時の止まったままの地に立ってみると素直に喜べない気持ちになります。
後7年、膨大な費用をかけてオリンピックへ向けての整備が進んでいくでしょう。
しかし、2年6ヶ月たっても何も進んでいないところもあるんです。
やっと復興へ向けて動き始めたが、資材と労働力が足りなく進まない復興工事です。
その資材や労働力がオリンピックへ流れて行ったらどうなるのだろうか?
確かに「東京は安全」だろう!!
なぜ「福島は安全」と自信持っていうことが出来ないんだろうか?
オリンピックでは聖火が東北の太平洋沿岸を通るというが、
やはり相馬から中通りを経由しいわきへ向かうことになるんだろうな!!