遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

かたつむり

2018-06-09 09:30:34 | 日記
平成30年6月9日(土)

蝸牛 : カタツムリ、ででむし



川崎展宏さんの「四季の詞」の、夏の季語の中で
蝸牛(かたつむり)の句の記述がありました。
生き物の生々しい姿を見事な詞と句の紹介、、
とても興味深いものでした。



公園の湿った所にある木のベンチ等をよく見ると
ギザギザの線がそこだけ白っぽく、曲がりくねっ
て付いている事が在ります。
それはおそらく夜の間にカタツムリがそこに在る
緑の小さな苔を舐め獲った跡なのです。


「角出せ槍出せ頭出せ」と言う童謡が在りますが
カタツムリの眼は、大きい方の二本の触角の天辺
に付いていて、その触角を振り分け動かしながら
進むのです。
頭に続く首、まあ首なんでしょうが、上から首の
あたりをじっと見ていると、何だか人間臭い動き
の様です。
ところで、カタツムリは雌雄同体。つまり一匹の
カタツムリがメスでもあり、オスでもある。




今日の1句(俳人の名句)

つるむとき殻透きとほるかたつむり    草間 時彦


雌雄胴体のカタツムリも子孫を残すためには、
殻の中の身を引出して、二匹がお互いにつる
まなければならないのでした。それは真剣な
行為なのです。「殻透きとほる」に生きる物
の あわれがあります、(四季の詞より)


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