令和2年11月4日(水)
亥の子 : 亥の日祭
今日、11月4日は「亥の子の日」だそうです。
俳人夏井いつきさんの著書:絶滅寸前季語辞典によると、
「稲刈りが無事終わった事に感謝する、陰暦十月の亥の
日の行事。子供達が縄を付けた石や藁を束ねた物で地面
を叩き、各戸を周り餅を貰う、、、、、、、」と在る。
江戸時代には、この日から火装を行い、火燵を出した様である。
西日本では陰暦十月の亥の日に行われる収穫祭という行事
が在り、田の神が去って行く日と信じられ、子供達が石に
縄を何本も付け(或いは縄を堅く固めた束)て、地面を
打ち付けながら「亥の子唄」を唱えながら各家を周り、餅
を貰って帰る行事。
関東地方ではこれを、十日夜(とうかんや)と言われる。
中国では「亥の日に餅を喰えば万病を除く」との伝えが在
り、これが日本に伝わり、民間では「稲の収穫祭」と結び
つき、亥の日に餅を搗き祝う様になったといわれる。
餅を搗いて祝うのは、猪は多くの子を産む事と、農作の神
事が結び付いたためと言われている。
亥の子餅
亦、子供達が地面を打つ(亥の子石、亥の子突き)のは、
農家が収穫を終えた土地を鎮めるための儀礼で、子供達が
各家を周り、地面を打ち、餅を貰う事が風習となり、今も
全国各地に残る。
「亥の子唄」はの詩の内容は各地により様々である。
この地方、三重県四日市市神前地区では、
そーれ、そーれ、そーれ
亥の子の餅はついてもついても折れません
もう一つついたら 折れすぎた
おまけにこまけに どっこいしょ
※最初の「そーれ」の部分は主に上級生が、又その家の
子が居たらその子が大藁を打ち、他の子はそれに従う。
今日の1句(俳人の名句)
土間叩く藁ぼて重き亥の子かな 藤木 栄二
今ちょうど絶滅寸前季語辞典を図書館で借りて読んでます。
亥子はまだ読んでませんでした。
酒飲みのおやじを囃す亥子唄
夏井いつき
情報ありがとうございました。