遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

港町 落語会

2019-12-09 16:15:25 | 日記
令和元年12月9日(月)

信興寺(港区)落語会


名古屋港近くに在るお寺「信興寺」に於いて
落語会が催された。
先月末大須演芸場での「柳家緑独演会」出演
の柳家緑君を迎えて落語会。

昨年に続き、南山大学落語研究会のメンバー
も前座で出演された。

① 湯屋番(恋志亭うらら:南山落研部)


仕事もせず、遊び惚け、勘当された若旦那が、
大工の熊五郎の長屋に居候。熊五郎のカミさん
に小言を言われ、渋々奉公先を探す、、、。
或る日、風呂屋を進められ、若旦那は番台に
座れると喜ぶが、「外回り(薪のゴミ拾い)を
頼む」と言われ、「勘弁して下さい、番台を」
主人が「それでは、ちょっと出かけてくるから
その間頼むよ」 若旦那大喜びで眺め回すが、
「男湯はギッシリで、女湯は、、、」誰も居ぬ
女湯を眺めながら妄想を始め、ブツブツ独り言
すると脱衣所にいた男湯の客が「オイ、番台を
見てみろヨ、、」そうとは知らず若旦那身振り
手ぶりでブツブツ、、、、そのうちに番台から
「見ろよ、アイツ番台から落っこちた、、、」




② だくだく(泥棒ネタ噺)

お馴染みの泥棒噺 緑君のマクラが楽しい。
様々なネタや、小話等、、、、なかでも
浅草の観音様へ泥棒が入り、表門(仁王門)
から逃げようとした泥棒、「この野郎とんでも
ない野郎だ」と仁王様、目の高さ迄泥坊を挿し
上げ落とし、踏ん付けた。たまらず泥棒は一発
大きいのを、、、仁王は「クセ(臭い)者」
泥棒は「匂うか(仁王)」、、、、

裏長屋に住む八五郎の家は家財道具も何もない
其処で長屋の絵描きに「家財道具の絵を描いて
欲しい」と頼む。 快く引き受けた絵描きに
「其処へ箪笥を描いて欲しい」等と次々に、
家財道具の絵を注文する。 「景気付けに
小判の入った金庫を、少し扉が開いて中が見え
る様に」 「イヤー、沢山描いて貰ったお礼に
中の小判を欲しいだけ、」「これは俺の描いた
絵だよ、、」 その夜、八五郎が眠ついた所へ
泥棒が入る。中に入った泥棒はびっくりする。
「釜土の火は付けっぱなし、アツ、金庫が開い
てるヨ、、」 早速仕事に取り掛かり、、、、
「箪笥は、開かない、、金庫の小判、、ン、」
泥棒は気が付いて「何だ、全部絵じゃないか
何もないから絵を描きゃがった。 それなら
俺も盗んだつもりで、、風呂敷に箪笥の着物
を出したつもり、小判をドッサリ頂いたつも
りと」  物音に気付いた八五郎は「ヨシ、
俺も泥棒を退治したつもりに、、」
八五郎は「槍を泥棒の腹に刺したつもり」
泥棒は「イテテ、と突かれたつもり」
八号郎は「グイ、とえぐったつもり」
泥棒は「腹からグタグタ血が流れたつもり」


今日の1句

今日も亦笑ひの渦の中小春    ヤギ爺
 
  

次回は、落語の「ねずみ」の一席を、、


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