菊花展

平成27年11月3日（火）

菊の花を見て来る

この時期（10月～11月）全国各地、到る所で「菊花展」が
開催されて居ます。


先日日曜日（11月1日）、所用で岐阜へ出掛けた折り、
途中、菊花展が催されていました。
大々的な展示会では在りませんが、それでも多くの
愛好家の皆さんから自慢の一品が数多く展示されて
菊花を競って居られました。





菊の花

秋に咲く花の代表的なもので、花言葉の「高貴」、
その名の通り、皇室の御紋章にもなって居ます。
菊の花はその高潔な美しさを四君子にたとえて、
中国、日本の絵画で、梅、菊、蘭、竹を総称して
いる様です。



君子　：　人格立派、徳、品位の備わった人、人格者

日本では、菊の花は薬草等として平安時代より用いられ
やがて、宮中では観賞用として栽培され、、、、、
これが菊の節句として親しまれる様になった。
後に重陽の節句（9月9日）として明治の頃まで祝われた。

菊の紋章は、後鳥羽上皇が自身の身の廻りの物に菊を
施した事より、後に皇室の紋章になった様です。

俳人の名句

我のみの菊日和とはゆめ思はじ　　　高浜　虚子
昭和29年、高浜虚子が文化勲章を拝受し、この時「この賞は決して
自分一人の力によるものではない、、」と句を詠まれた。

しらぎくの夕影ふくみそめしかな　　久保田万太郎

菊の代表的な品種

大菊（一輪菊）
　花の直径は20ｃｍ位、一枝一輪、三本立、ダルマ作り等


厚　物
　多数の花弁が中心に向いこんもりと盛り上がる


管　物
　花弁が筒状になり直線的、放射状に伸びる
　太管、細管、針管など、、


丁字菊
　花の中心部の花びらが筒状で、この部分が丁字（グローブ）
　の花に似ている。アネモネ咲きとも言う。

丁字菊

一文字
　菊の紋章の様に、平たい花弁が一重で14～16枚並ぶ

皇室の御紋章（十六八重菊）


大つかみ
　花の上部が手で掴んだ様に見える。


古典菊
　江戸菊、嵯峨菊、伊勢菊、美濃菊、肥後菊など

江戸菊



食用菊
　東北地方で多く栽培される
　刺身のつま、御浸し、酢の物、天ぷら、吸い物など
その他
　中菊　仏供花。小菊（花径1～3ｃｍ、懸崖、菊人形に）
　ポットマム（西洋菊、鉢植え多い）

菊の仕立て
　三段仕立て
　　1本の苗から3本の枝を伸ばし、3本の枝に1輪づつ
　　花を付ける。
　懸崖作り
　　小菊を盆栽に仕立て幹や茎が根より低く崖の様に
　　垂れ下がらせて作る。

懸崖菊


　千輪咲き
　　一鉢に直径3～4ｍ程、半球状に花を隙間なく、
　　規則正しく咲かせる。



　菊人形
　　小菊を等身大の人形の衣装として作る


　盆　栽
　　菊の枝、茎等の樹姿を整えて自然の雅趣を表し
　　観賞する。


愛好家の皆さんが、日々丹精、天塩にかけて育てた逸品
を競い合う、これぞ日本の文化の象徴でしょうか、、。



ヤギ爺の駄句

道楽の粋たるものの菊花展

菊に惚れ日々丹精の一文字