令和3年7月30日(金)
片 陰 : 日陰、片かげり
真夏の炎天下の日陰のことをいう。
影ひとつない、カンカン照りの真昼も午後に入り太陽が
少し西にずれると、家並みや土塀、樹木等の片側に濃い
影が生まれる。これが片陰である。
道行く人々は、強い直射日光を避けて片影を選んで歩い
たり、そこで休んだりする。
古くは「夏陰」という季語が在ったが、近代以降は季語
としての働きが弱くなり、代って片陰が用いられる様に
なった。
暫くは、句会や吟行に出掛けて居ない。(投句参加)
夏の季語の「片陰」に、 数年前の夏に犬山へ吟行に出
かけた折りの事を思い出していた。
夏の真っ盛り(丁度今頃)、犬山城の下を流れる木曽川
沿いを日差しを避け片陰を選びながら、ゆっくり散策。
木曽川沿いに、鵜飼船の停泊する場所があり、鵜匠の
お宅、作業場所、鵜籠等を訪ねた。
足を延ばし、坂道を登っていくと「国宝・如庵」(茶室)
があり、庭園の中の茶室で抹茶とお菓子を頂く、、、
木陰で庭を眺めながらの一服である。 スーッと汗が引き
とても心地よい一時、、、、、
その後、坂道をさらに登っていくと「犬山グランドホテル」
へ到着、食事の後にロビーをお借りしての句会である。
猛暑の最中、今でも忘れられない吟行である、、、、、。
今日の1句
片陰を拾ひ拾ひて女坂 ヤギ爺
※ 女坂:参道等の緩やかな坂道のこと
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