令和2年11月1日(日)
紅 葉 : 紅葉散る
晩秋、落葉樹は葉が赤や黄に変色する。
楓が最も一般的だが、漆、櫨、銀杏、桜、柿、欅などを
始め、夫々が美しく彩られる。
紅葉、黄葉ともに「もみじ」という。
「雪月花」に劣らず、和歌(倭歌、奈良時代)以来の代
表的な美の題である。
俳句、連歌の世界では、これに「時鳥」を加えて「五個」
の景物と詠んだ。
もみじの「もみ」とは、もんで染め出す紅の色のことで、
紅葉する事を「もみいづる」「もみづる」という様ある。
紅葉は個々の木よりも、錦の様に染め上げられた山々の
見事さを称えることが多く、「春の桜狩り」のように、
秋には「紅葉狩り」に出かける。
紅葉の美しさは、やがて散っていくという滅びを前提と
している。 それは秋という季節の華やかさの裏に在る
淋しさそのものである。
桜と同様、身近であるだけに発想が型に嵌り易く、中々
その扱いが難しい季題である。 紅葉は冬を眞近に見据
えた象徴のようで、晩秋を映し出す様な季語である。
11月1日、今年も後二カ月となった。
コロナ騒ぎで、一年中慌ただしく何もかもが出来ぬ儘、
過ぎて行ってしまった。 それでも季節だけは確実に
移ろいで、樹々は何とはなく色付き、そろそろ枯葉の
季節、、、公園の樹々も色付いて落葉が舞い始めた。
ご近所の庭や駐車場にも落葉が降り始め、、、
直ぐにも土木事務所へ「公園の樹木の伐採をお願い
せねば、、、
久しぶりに、名古屋港へ散策に出掛ける。
街路樹は赤く染まり、通りには枯葉が散り始めている
港警察署前、臨港病院前、大通り、港の無料休憩所前、
埠頭公園も、、知らぬ間に紅葉が広がっていた、、
今日の1句
公園の入り日まばゆし紅楓 ヤギ爺
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