主要な腹部症状には腹痛、下血、吐血、嘔気、嘔吐、下痢、そして黄疸などがあり、多くは腹部臓器に関連する疾患が原因ですが、腹部臓器以外の臓器疾患が原因となることもあります。
そのため腹部症状を有する患者を診察する際には、まず腹部以外の全身の所見についても注意しながら身体診察をすすめることが重要です。
腹部の身体診察において特に重要な位置を占める場面としては、「急性腹症」の疑い患者を診察する場合が挙げられます。
消化管穿孔や諸臓器炎症の波及による腹膜炎や腸閉塞、腸管虚血などの急性腹症疑い患者においては、腹部の身体診察所見は最も重要な臨床所見となります。
とくに、反跳痛、筋性防御、腹壁硬直などを有するかどうかは非常に重要な所見となります。
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