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心音:Ⅰ 音

2019-06-19 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回から心音シリーズです。
 
 
まずはI音ですね。



房室弁閉鎖に関連した音。

通常は僧帽弁閉鎖成分(M1)と三尖弁閉鎖成分(T1)、大動脈弁開放成分(A1)にわかれる。

低位胸骨左縁や心尖部で最も大きな比較的低調の音である。

増強:  僧帽弁狭窄症、高拍出状態(頻拍、甲状腺機能亢進症、交感神経過緊張状態など)、僧帽弁逸脱症。

減弱:  左心機能低下、I度房室ブロック、僧帽弁閉鎖不全症。


Ⅰ音の強さが心拍ごとに変化する場合―完全房室ブロック(収縮期が始まるときの僧帽弁の開閉状態がPQ間隔により異なるため。PQ時間が正常より短めの100msec程度のとき、心室収縮開始時の僧帽弁前尖と後尖の距離が開いており、最もⅠ音は強くなる―キヤノン音)。


その他、心房細動、交互脈のとき。


Ⅰ音分裂とⅣ音の鑑別:Ⅰ音の分裂(M1+T1またはM1+A1)と、Ⅳ音+Ⅰ音、の鑑別。

Ⅳ音は低調なのでベル側で聴かれるが膜側では聴かれないことを利用して鑑別する。




写真 浦添市からみえた夕方の景色

 

 

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