研修医評価の評価項目は社会や指導医が研修医にどのような能力を期待しているかを表すものです。
欧米各国には卒後研修を統括している第三者機関があります。
米国ではACGME、英国ではPMETB(Postgraduate Medical Education and Training Board)、カナダではCanMEDS(Canadian Medical Education Direction for Specialists)などですね。
ACGMEでは前回のブログで紹介した6つのコンピテンシー毎に合計20項目の評価表を作成しています。
日本では多くの病院が独自の評価表を用いて評価を行っていると思われます。
その評価項目が本当に研修医に必要なコア・コンピテンシーなのか、評価方法の妥当性・信頼性は証明されているかなども重要です。
このように、施設毎の独自評価では、自施設の研修医がどのコンピテンシーに優れており、どのコンピテンシーに対してより学習が必要なのかの評価が難しく、教育効果も少なくなってしまう可能性があります。
標準化した妥当性・信頼性の高い評価を行うことができれば、指導医はその評価結果を信頼して研修医の指導にあたることができ、効果的に研修医を教育することができます。
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