右上腕骨滑車上リンパ節の触診
検者の右手で患者の右手を「政治家が握手するイメージで」手に取り、検者の左手掌を上腕三頭筋の遠位端が付着する部位に当てる。
そこで検者の左手指を内側に巻きつける。
小指を上腕の内側上顆に乗せ、残りの4本の指を上腕二頭筋と上腕三頭筋の間にある溝に差し込む。
ここで上腕骨滑車上リンパ節が腫大していれば触れる。
稀には痩せている患者で腫大なしに触れることもある。
握手をしている右手で10〜15°ほどポンプを動かすように患者の肘を曲げ伸ばしするとよい。
反対側の上腕骨滑車上リンパ節は、正反対の方法で診察する。
手や前腕部に皮膚炎やその他炎症所見がなければ、上腕骨滑車上リンパ節の腫脹はサルコイドーシスのような全身疾患を示唆する。
両側性に腫脹する疾患としては、野兎病や2期梅毒が有名。
写真：沖縄本島南部、南城市の風景です。
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