正常では腋窩リンパ節を触れることはまれである。
しかし、次の手順で診察することで、時として正常のリンパ節をかすかに触れることもある。
その場合、小さく、圧痛もなく、癒合もないことで、異常がないことが理解できる。
左の腋窩リンパ節を診察する手順
①患者の側胸壁に沿って検者の右手を差し入れ、指腹を腋窩の頂点に当てる。
②手のひらは患者の皮膚を触れる向きとなる。この時、左手で患者の腕を外転させ、より腋窩の上方に右手の指先が進むように補助する。
③患者の左腕を内転させ元の位置へ戻す。この動作を加えると、腋窩の皮膚が緩み、その天井部は触れやすくなる。
④検者の右手の指腹で患者の腋窩の上内側を触診し、指腹を腋窩の内側に滑らせ、脂肪織の深層から浅層、そして表皮下へとリンパ節を慎重に探る。
⑤反対側も同様の方法で行う。
片側性の腋窩リンパ節腫脹時には、手を含む上肢の感染、乳がん、ネコ引っかき病、悪性リンパ腫、ブルセラ症などが鑑別になる。
写真：沖縄本島南部、南城市の風景です。
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