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尿毒症の症状その2

2019-05-07 | 勉強会
 
 
皆さん、こんにちは。
 
 
今回は尿毒症の症状の続きです。
 
 
皮膚や神経など、いろいろありますね。
 
 
それでは見てみましょう。
 


皮膚症状

尿毒素により掻痒感を訴えることがある。

またウロクロームの沈着とメラニンの増加などにより独特の茶褐色(clay color)の色調を呈する。



神経症状

不眠や易疲労感などで始まり昏迷やさらに進むと昏睡をきたし、振戦や痙攣を合併することもある。

アステリキシスをみることが多い。



血液系

腎性貧血と出血傾向がみられ、前者は腎不全によるエリスロポエチン産生低下による赤血球産生低下と尿毒素による溶血(赤血球寿命の短縮)が原因である。

後者は尿毒素による血小板機能の低下や血小板第3因子の減少などが原因と考えられている。

尿毒症状態では細胞性免疫が障害され易感染性となる。

結核は一般人に比べ罹患率は約10倍。

一方、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患などは活動性がしばしば低下する。



その他の症状

頻尿は尿路感染症でよくみる症状。

頻回で、1回の尿量は少なく、残尿感を伴うのが特徴。

尿量が増加した多尿とは異なる。




写真 東京で見かけた木

 

 

 

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