若手医師セミナーに参加されたみなさま、お疲れ様でした!
”内科臨床基礎の基礎”であるバイタルサインやphysicalの奥の深さを改めて実感されたと思います。
呼吸数の把握の無い状態でSPO2やABGの正しい解釈はできないこと、呼吸数で脱水と敗血症の鑑別ポイントになることなど、呼吸数の重要性が理解できたと思います。
どんどん臨床の場で深めていただきたいです!
今回質問を頂きましたので、少しずつ紹介していきたいと思います。
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【質問その1】
頸静脈怒張の定義とは、頸静脈圧上昇、ということでいいんでしょうか?
それとも、頸静脈圧が何cmH2Oであっても、臥位から半座位~座位にしたときに見た目に怒張していれば頸静脈圧怒張、と言っていいのでしょうか?
基本は頸静脈怒張は外頸静脈で観察するもの、と教わった記憶があるのですが(内頸静脈は胸鎖乳突筋の下で見えないため)、それでいいですか?
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【Dr.徳田より返答】
頸静脈怒張の定義とは、外頚静脈の圧が著明に上昇したため、
拍動も無く怒張した状態です。JVPが20cm以上のことが多いです。
座位または立位のときに判断します。臥位では正常でも怒張してみえます。
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編集部員(ナース)は初めてJVPの測定をしているDrを見たとき、かなり興味しんしんでした!
physicalでCVPがわかるなんて感動しました。皮膚の表面の拍動の頂点が内頸静脈!
JVPは第5のバイタルサインとしてみなさんも観察していきましょう!
セミナー終了後、みんなでカンパイしました!青木先生、座長お疲れさまでした(^O^)