燃えるフィジカルアセスメント

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薬剤熱の根拠

2017-08-15 | 勉強会
 
薬剤を中止した後に解熱することが薬剤熱の診断根拠です。
 
 
一般的には、薬剤中止後48~72時間以内に解熱することが薬剤熱の根拠とされています。




ただし、半減期が長い薬剤の場合には、数日後にやっと解熱する場合もあります。


筆者は、フェノバルビタール(成人で半減期約130時間)による薬剤熱で投与中止7日後にやっと解熱をみた症例を経験したことがあります。
 



また、もう一つ重要なこととしては、診療録に「・・・という薬剤による薬剤熱をきたした疑いあり」と記載することです。


再投与による、重篤な薬剤過敏性反応の予防は大切です。

 
 
 
写真  実家の屋根ととあるシーサー

 

 

 

 

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