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動眼神経、滑車神経、外転神経

2019-08-02 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回は、眼球運動をコントロールしている脳神経についてです。



◎瞳孔異常

・アーガイル・ロバートソン瞳孔:  対光反射は消失するが輻輳反射は保たれている。進行性麻痺、脊髄癆。

・ピンポイント瞳孔:  著しい縮瞳、ただし対光反射は保たれる(橋出血、モルヒネ中毒)。


◎眼瞼の異常

・ホルネル症候群:  眼瞼狭小、縮瞳、発汗減少の3徴

・動眼神経麻痺:  眼瞼下垂の程度は強い。眼球は外下方へ偏位。動脈瘤の圧迫による麻痺の場合、瞳孔の散大がみられる。糖尿病や動脈硬化症が原因の虚血性単神経炎では散瞳はすくない。

・重症筋無力症:  日内変動、易疲労性(読書、テレビ鑑賞)


◎眼位の異常

・共同偏視:  大脳半球の急性破壊性病変では両眼は病巣を注視。脳幹部病変では病巣と反対側を注視。

・視床病変:  両眼は内下方に偏位し、あたかも自分の鼻先を見る眼位

・斜偏位:  一側の目が上転し、他側の目が下転した状態(後頭蓋窩病変)

・外眼筋麻痺:  複視を訴える患者にはカバーテストを行う。検者の指を追視させ、複視が起こった位置で患者に自分の目を片側ずつカバーさせる。2つ見える像のうちで外側に位置する像が消えた場合、遮蔽した目に異常がありその時に作用している筋肉に障害がある(右側注視時に複視が出現したとき、右目をカバーしたら外側の像が消えた場合、その時作用している筋肉、すなわち外直筋に異常がある)


◎注視麻痺

・パリノウ徴候(松果体腫瘍):  上方注視麻痺、輻湊麻痺、瞳孔反射異常

・下方注視麻痺:  進行性核上性麻痺でみられ、頚部の後屈が加わると階段を降りることが困難。

・核間性眼球麻痺:  内側縦束の病変。側方を注視させるとき、注視側の眼球は外転可能で外側への水平眼振がみられる。反対側の眼球は内転ができないが輻湊させると内転が可能。




写真 具志堅用高さんのサインを見つけました

 

 

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カイ書林

 

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