みなさん、こんにちは。
バイアスに陥るのは、人間の心理ですね。
これはもともと進化からの影響です。
前回の答え:2. アベイラビリティーバイアス Availability bias
解説:
anchoring bias(最初に考えた診断に固執して考えを改めない)
anchoring bias(最初に考えた診断に固執して考えを改めない)
availability bias(最近遭遇した類似症例と同じ疾患を考える)
confirmation bias(自分の仮説に不適合なデータを無視する)
hassle bias(自分が最も楽に処理できるような仮設のみを考える)
overconfidence bias(前医や指導医の意見に盲目的に従う)
rule bias(通常は正しいルールであるが過信するとミスリードされる)
バイアスの影響で、本来やるべきwork-upを途中で止めてしまうことを「premature Closure」と言います。
自分自身を客観的に診る(メタ認知)ことでバイアス回避を図ることが必要。
⑥「急性胆嚢炎疑い」にて入院目的紹介の60歳台男性
発熱+右上腹部痛+胆道系酵素上昇あり、内科外来へ受診
紹介元のエコー写真でも胆石+胆嚢壁肥厚あり
「急性胆嚢炎疑い」と診断し外科へ入院依頼をした
入院後腹部CT施行され、「総胆管結石+総胆管拡張」あり
「急性胆管炎」と判明し内科(まずは内視鏡治療)へ転科となった。
内科医のバイアスは?
1. アンカリングバイアス Anchoring bias
2. アベイラビリティーバイアス Availability bias
3. オーバーコンフィデンスバイアスOverconfidence bias
4. コンファーメンションバイアス Confirmation bias
5. ルールバイアス Rule bias
6. ハッスルバイアスHassle bias
写真 グラム染色とAFB染色を行う南部徳洲会研修医(写真と本文は関係ありません)
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