薬剤性は高齢者で多く、さまざまな薬剤が倦怠感をきたすので要注意である(下表)。
表:倦怠感をきたし得る薬剤(その代表例)
風邪薬 抗ヒスタミン薬による傾眠、神経症状
降圧薬 β 遮断薬などによる抑うつ:利尿薬などによる脱水や低カリウム血症
血糖降下薬 SU剤などによる低血糖
抗菌薬 ミノサイクリンなどによる神経症状
抗不安薬 ベンゾジアゼピン系薬による傾眠、神経症状
抗精神病薬 クロルプロマジンやハロペリドールによる傾眠、神経症状
抗痙攣薬 プレガバリンによる傾眠、めまい
その他 ビタミンD製剤による高カルシウム血症、ドネペジルによる房室ブロック、など
また、これらの鑑別のうちで、頭蓋内疾患を下表に示す。
表:倦怠感をきたし得る頭蓋内疾患
硬膜下血腫
硬膜外血腫
脳血管障害(脳梗塞、脳出血)
髄膜炎・脳炎
脳腫瘍
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