それでは症例をみてみよう。
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症例
85歳 男性
脳梗塞、認知症で施設入所中
昨日より倦怠感あり。
食欲低下もあり。
施設の職員により初診外来受診となる。
既往歴:高血圧、認知症
内服薬:ディオバン1日40mg
生活歴:飲酒なし。喫煙80歳まで2箱。
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#low-yield symptomを訴える患者へのアプローチ
倦怠感に加えて、食欲不振も同様にlow-yield symptomである。
low-yield symptomを訴える患者へのアプローチは、特異的な随伴症状を探すことからスタートする。
特異性の高い症状はhigh-yield symptomと呼ばれる。
開放型質問による病歴聴取でhigh-yield symptomが自然に得られることが多いので、注意して病歴を取る。
特異的な陽性症状のことをpertinent positiveという。
一方、陰性であればpertinent positiveという。
たとえば、発熱で来院した患者で、風邪症候群を疑ったときには風邪の3大症状(鼻水、咽頭痛、咳)を聴いていけばよい。
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