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肝腫大と肝辺縁、圧痛の評価

2017-03-27 | 勉強会
 肝腫大の評価では、肝臓の位置が下降しているだけのことがあり(肺気腫などで横隔膜が平低化している場合など)、上縁の位置を打診やスクラッチテストScratch testで確認します。
 
 
 
 
辺縁の硬さの評価


1.       鋭角でソフト→正常


2.       鈍角・丸めで硬め→肝硬変・肝腫瘍・びまん性肝疾患(うっ血・炎症・脂肪浸潤)
 



肝臓の圧痛→肝膿瘍(細菌・アメーバ性)・肝細胞癌・うっ血肝・急性肝炎を考慮します。


n        まず肝臓を覆う領域において打診上の圧痛の有無を診ます


n        打診圧痛が陽性であればその領域の肋間隙を指先で軽くつつく(圧痛点)


n        圧痛点不明であれば、検者の左手手掌を胸壁に当てて右手でその上を叩き、圧痛の有無を診ます(パンチテストpunch test

 

 

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