研修医の評価を行うためには、「良い医師」にはどのような能力が必要とされているのかを理解する必要があります。
医師の日々の活動や役割に関わってくる基本となる能力、知識、スキル、行動の組み合わせをコア・コンピテンシー(核となる能力)と呼びます。
世界的にはこのコア・コンピテンシーを評価対象とすることが主流です。
米国卒後医学教育認可委員会ACGME (Accreditation Council for Graduate Medical Education) は下記の6つのコンピテンシーを挙げています。
①Patient Care(患者ケア)
②Medical Knowledge(医学的知識)
③Practice-Based Learning and Improvement(診療に即した学習と向上)
④Interpersonal and Communication Skills(対人/コミュニケーションスキル)
⑤Professionalism(プロフェッショナリズム)
⑥System-Based Practice(システムに基づいた診療)
カナダCanMEDSも内容は類似しているものの、それらに加えて健康相談者(Health Advocate)や学者(Scholar)というコンピテンシーが含まれています。
英国Good Medical Practiceでは教育や安全管理などのコンピテンシーも含まれています。
各国で含まれるコンピテンシーに差異はあるものの、多くのものは共通しています。
研修医がどのような能力を身に着ける必要があるのかを示唆していますね。
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