みなさん、こんにちは。
今回は頸静脈のフィジカルです。
大切な所見ですので、マスターしておきたいものです。
頸動脈波は波の立ち上がりが速く、波の高さは体位により変化しません。
頸静脈波は波の落ち込みが速く、高さは体位により変化します。
頸静脈波はその高さと波形を記載します。
セミファーラー位で、胸骨角から垂直で4.5cm以上上昇していれば、静脈圧上昇と判断します。
■有用性
① 中心静脈圧の推定: 血管内容量を反映する。
② 圧波形の分析: 弁膜疾患、心膜疾患、不整脈の診断の手がかり。
③ 侵襲的な手技(中心静脈ライン挿入)を用いずに中心静脈圧の推定をすることができる。
■実際の方法
① 診察室を明るくし、患者のベッドをセミ・ファーラー(30~45度)とする。
② 頸静脈の拍動の頂上を確認するため、ベッドの角度をさらに調節する。
③ 頸静脈の拍動と総頸動脈の圧波とを区別する。
頸静脈: 内頸静脈では皮膚の拍動を診る。
外頸静脈は直視可能。
びまん性、二峰性、触知不可能。
体位や呼吸、腹圧で圧が変動する。
頸動脈: 単峰性、鋭い、触知可能。
体位や呼吸、腹圧で圧はあまり変動しない。
④ 胸骨角(ルイ角)から頸静脈の拍動の頂上までの垂直距離を測定する。(胸骨角から垂直4.5cmまでが正常上限)
写真 日没前の景色
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