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急性ウイルス肝炎の診断

2019-01-17 | 勉強会
 
皆さん、こんにちは。
 
 
今回は急性ウィルス肝炎の診断についてみていきましょう。
 


診断


① A型肝炎:  IgM型HA抗体陽性


② B型肝炎:  IgM型HBc抗体陽性、HBs抗原陽性、キャリアが他の肝炎を併発することもあるので、HBs抗原のみでは誤ることがある。

また、キャリアの急性増悪でもIgM型HBc抗体が陽性になることもあるので、鑑別のためHBc抗体の力価まで検査する(急性感染では低力価、キャリアでは高力価を示す)。


③ C型肝炎:  HCV抗体陽性
現在汎用されている第3世代抗体では、急性期の陽性率も高い(1カ月で70~80%)が場合によっては6カ月まではチェックを続ける必要がある。


④ D型肝炎:  HDV抗体陽性


⑤ E型肝炎:  HEV抗体陽性



劇症化の予知


1~3%が劇症化し、急性肝不全をきたすことがある。


死亡率も高く早期の予知が必要である。


食欲低下、倦怠感などの全身症状の推移が重要であるが、脳症の出現、PT延長、ビリルビンとトランスアミナーゼの解離(ビリルビンが上昇するのにトランスアミナーゼが下降する。通常でも極期にはトランスアミナーゼに数日遅れてビリルビンが下降しはじめるので、この間が要注意)、直接ビリルビン/総ビリルビン比の低下(0.5以下)なども指標となる。




写真 岩手の風景

 

 

 

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