皆さん、こんにちは。
今回は急性ウィルス肝炎の診断についてみていきましょう。
診断
① A型肝炎: IgM型HA抗体陽性
② B型肝炎: IgM型HBc抗体陽性、HBs抗原陽性、キャリアが他の肝炎を併発することもあるので、HBs抗原のみでは誤ることがある。
また、キャリアの急性増悪でもIgM型HBc抗体が陽性になることもあるので、鑑別のためHBc抗体の力価まで検査する(急性感染では低力価、キャリアでは高力価を示す)。
③ C型肝炎: HCV抗体陽性
現在汎用されている第3世代抗体では、急性期の陽性率も高い(1カ月で70~80%)が場合によっては6カ月まではチェックを続ける必要がある。
④ D型肝炎: HDV抗体陽性
⑤ E型肝炎: HEV抗体陽性
劇症化の予知
1~3%が劇症化し、急性肝不全をきたすことがある。
死亡率も高く早期の予知が必要である。
食欲低下、倦怠感などの全身症状の推移が重要であるが、脳症の出現、PT延長、ビリルビンとトランスアミナーゼの解離(ビリルビンが上昇するのにトランスアミナーゼが下降する。通常でも極期にはトランスアミナーゼに数日遅れてビリルビンが下降しはじめるので、この間が要注意)、直接ビリルビン/総ビリルビン比の低下(0.5以下)なども指標となる。
写真 岩手の風景
Dr.徳田のすぐできるフィジカル超実技/ケアネットDVD | |
ケアネット |
マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。