肺炎は日本人死亡原因の第3位。最近の高齢者入院理由でも、肺炎がかなり多い印象があります。
老健施設入所者に対する肺炎球菌ワクチン接種は、肺炎球菌性肺炎を予防し、肺炎球菌性肺炎による死亡率を低下させるという研究結果が発表されています。
しかもこれは、日本で行われた研究です。
老健施設入所者1006人で肺炎球菌ワクチンを接種したグループ50 . . . 本文を読む
風邪をこじらせた際に鼻が重苦しくなり、どろっとした鼻水と頭痛、そして微熱などの不快な症状が続く急性副鼻腔炎。
よくある病気ですが、抗生物質が使われることが多く、多くの医師も特に疑問を抱くことなく処方してきました。
しかし、2014年2月に掲載された論文では、そうした抗生物質使用の効果に疑問が投げかけられています。
Ahovuo-Saloranta A, et al. A . . . 本文を読む
がんで死なないためにはがんの早期発見、早期治療が原則ではあります。
そのために住民検診や職場検診で胸のレントゲンを撮影する機会はあります。
しかしながら、特に症状のない人に胸の単純レントゲン写真を毎年撮影しても肺がんの発症率・死亡率は共に変わらないという研究結果があります。
米国の55~74歳の成人15万人あまりを対象に行われた研究で、約 . . . 本文を読む
健康情報を理解する力が低いと病気(心不全)の人の寿命が短くなるという研究結果があります。
元文献はコチラです。
Health literacy and outcomes among patients with heart failure
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21521851
その研究では、1,494人の心不全 . . . 本文を読む
プライマリ・ケア医を増やすと高齢者の健康状態がよくなるという研究結果が米国で発表されました。
高齢者の健康管理には、全身を診るという視点でのケアが重要となります。
かかりつけ医は、身体の病気のみならず、こころの病気や社会的な問題に対してもケアできる存在です。
また、かかりつけ医が、高齢患者の「くすりの整理」の調整役として重要な役割を果た . . . 本文を読む