燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

健康情報を正しく理解して健康長寿をめざしましょう

2015-10-03 | 総合診療ニュース

健康情報を理解する力が低いと病気(心不全)の人の寿命が短くなるという研究結果があります。

 

元文献はコチラです。

Health literacy and outcomes among patients with heart failure

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21521851

 

その研究では、1,494人の心不全の患者に対する調査が行われ、3つの質問を基に、患者が健康情報を理解する力を「適切」、「低」に分類しました。

 

3つの質問は、「病院で医療関係の文書を読む際にどのくらい他人に援助してもらいますか」、「医療関係の文書が難しいために自分の病状を知ることにどのくらい問題を感じますか」、「医療関係の文書に記入するのにどのくらい自身がありますか」、です。

 

健康情報を理解する力が「低」の患者では寿命が短くなる傾向があることがわかりました。

 

自分の病気に対する理解が足りないと、治療もいまひとつうまくいかないようです。

 

病気のことは他人まかせにするのではなく、きちんと自分で理解する努力をして、担当医師と共にみずから治療に参加するという心構えが大事です。

 

今回は以上です、しかし台風21号から変わった低気圧が今度は爆弾低気圧になって日本列島に猛威をもたらしました、爆弾低気圧というのはほとんどが冬か春先に発生するものだそうです、秋に発生するのは初めてだそうです、何か地球の気象が心配になってきますね、では次回に。

 

こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ
徳田安春
金原出版
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かかりつけ医と高齢者の健康状態 | トップ | 胸の単純レントゲン写真を毎... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

総合診療ニュース」カテゴリの最新記事