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間質性肺疾患の診断

2019-03-27 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
聴診でクラックルのない間質性肺疾患では肉芽腫性疾患を考えましょう。
 
 
今回は、間質性肺疾患の特徴をまとめました。



① 乾性咳嗽と労作時の息切れは特徴的な症状



② 聴診では病初期よりlate inspiratory cracklesが聴取されます。

しばしば単純X線所見よりも早期に認知されます。

進行すると粗い捻髪音(Velcro音)となり、吸気、呼気の両相で聴取されます。


ただし、肉芽腫性のILD(サルコイドーシス、結核など)では、cracklesは聞き取りづらいです。



③ ばち状指clubbingもよくみられる所見であるが、これも肉芽腫性のILDではまれです。



④ 呼吸機能検査では、肺活量の低下に伴う拘束性の変化が中心。

進行すると拡散能(DLCO)の低下もみられます。



⑤ X線検査では、pneumonitis、fibrosis、honey-comb changeへ進み、病期による特徴的所見を呈します。

原因疾患により程度、拡がり、分布の仕方は様々です。




写真 ガジュマルの下から

 

 

 

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