みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
結晶(crystal)を確認できれば、結晶誘発性を示唆する。
しかし、偽痛風に感染性関節炎が併存することもあり、感染性関節炎検査前確率が高いときには、細菌培養検査結果が陰性であるのを確認するまでは適切な抗菌薬投与が勧められる。
細菌培養検査結果が陰性であることが最も重要な(価値の高い)検査結果である。
再発性痛風発作で、MTP関節などの特異的な関節に生じ、痛風の検査前確率が治療閾値を超える場合には、関節穿刺を行わずに痛風の治療を行うことも多い。
しかし、今回のケースでは痛風の既往がなく、糖尿病の併存があり、また部位が膝関節なので、関節液穿刺検査が勧められる。
臨床的バリュー (Value)は、「得られるアウトカム利益-有害事象の不利益-コスト)」で示される。
前回ブログで示した選択肢の介入項目のうち、最もバリューが高いのは得られるアウトカム利益が見込める、「関節液検査」のみである。
逆に、最もバリューが低いのは、関節MRA検査である。
MRI検査は骨髄炎初期や骨髄浮腫(関節リウマチの初期所見)の検出を目的に行うのであれば価値は高くなるが、単なる急性単関節炎でのMRI検査の価値は低い。
写真 一人当たりGDPの交通事故死亡率。中東では交通事故に注意せよ。中東では国の経済背景に関係無く。
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