KOCMOHaBT…”Cosmonaut”の語源はギリシア語だそうで、
宇宙の航海士…船乗り。
”Astronaut”の語源も同じくギリシア語。
星の船乗り…だそうです。
Astronautの言葉はCosmonautに対するものとして生まれたと聞きます。
Astronautはアメリカの、Cosmonautはロシアの宇宙飛行士をさす言葉です。
つまりは…最初の宇宙の旅人、宇宙船乗りはロシア人ということになります。
1961年、4月12日。
ちょうど今日から50年前のこの日、
人類初の宇宙飛行士が宇宙へ向けて旅立って行きました。
船の名は”Vostok(ボストーク)” 「東の方」という意味の名です。
乗っていたのはユーリイ・アレクセイビッチ・ガガーリン。
ソビエトの空軍少佐だった彼は、生還確率50%以下という危険なフライトに
敢然と挑んでいったのです。
バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたボストークとガガーリンは
その当時の人類が経験する最も早いスピードで母なる地球の引力を離れ、
人類初の宇宙飛行を成し遂げました。
飛行速度は27400km/h、飛行距離は約38600km、飛行時間は1時間48分。
地球を一周したガガーリンは現ロシアのサラトフという街の近くに着地しました。
なぜ一周だったのか?
それは、その時点において宇宙空間が生物に及ぼす影響が分かっておらず、
ガガーリンを少しでも確実に生還させる為の決定だったと言われます。
彼を打ち上げたボストークロケット…それはそのまま大陸間弾道ミサイルでした。
当時の冷戦構造化で、アメリカとソビエトがお互いに核ミサイルを撃ち込むために
開発に鎬を削った弾道ミサイル。
その性能を相手にはっきりと示すものが当時の宇宙開発でした。
それはアメリカの宇宙開発においても同じです。
シェパードを宇宙に連れて行ったレッドストーンロケットも、
グレンを軌道飛行させたアトラスロケットも弾道ミサイルです。
軌道飛行できる宇宙船…つまり核弾頭のように重いものを地球の軌道に乗せる…
それはそのまま地球の何所にでも核ミサイルを撃ち込める…という
威嚇行為でもありました。
でも…開発していた人々や、宇宙飛行士たちは
未知への探求や、過去に例の無い冒険に胸を躍らせていたとも聞きます。
そうでなければ、政敵を多く作ってまで人を飛ばそうなどとはしないし、
そんな危険を冒して飛ぶ飛行士もいなかったことでしょう。
…私はそう信じています。
いろいろな事があったけれど、ガガーリンは飛んだ…
そして全てはここから始まった…
それは間違いの無いことと思います。
そして50年経った2011年4月12日。
今、私たちの頭上350kmの宇宙には”国際宇宙ステーション”があります。
そこではいろいろな国の飛行士が協力して、宇宙活動を行っています。
宇宙から見た地球に国境線はない…と言われます。
50年前…冷戦の中、国家のいろいろな思惑まで背負わねばならなかった飛行士たちも
今の国際宇宙ステーションの姿を見て、きっと喜んでくれることでしょう。
有人宇宙飛行50周年…
先人の業績に敬意を表すると共に、犠牲となった人々への哀悼の意を示したく思います。
そして、これからも宇宙(そら)へ挑んでいく勇敢で聡明な宇宙飛行士たちの安全と
宇宙開発の輝かしい未来を祈りたく思います。
以下動画にガガーリンの初飛行の様子が出ております。
是非ご覧ください。
以前の日記(http://blog.goo.ne.jp/yellow_comet_ap1/e/1acbb4e5ab1cd20fd203ed47429eb604)にて
表題とした「поехали!(パイエーハリ!)」の掛け声が
1分52秒付近に収録されております。
12.04.1961. Yuri Gagarin
今日にぴったりの歌です。
【ミクオリジナル曲】 vostok2+【修正版】
有人宇宙飛行50周年、
心よりお祝い申し上げます。
■Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/
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