目が悪くなった関係で、やむなく車を止めてから、あと半年ほどで3年が来る。今になって思っているのは、意外なほど不便でないのである。
地方都市に生活しているが、徒歩と自転車と1時間に1本くらいバスがあれば、便利ではないながらそれなりに暮らしていけるのである。
買い物などの外出を計画的に行えば、外出回数は自由に車で出かけた頃に比べ数分に一に減らすことができた。幸い年金生活者である、時間だけには不足はない、ゆっくり焦らず外出を楽しんでくれば良いのである。
特にアラ古希世代の人達には、公共交通環境が許すのであれば極力早い機会に車との縁を切った方が良いということをアドバイスしておきたい。是非、試験的に1か月間車に乗らないようにしてみる実験を試みてもらいたい。
我々の世代は、どちらかというと車も、であるが色々な家財道具が貴重な財産だった時代に生きてきたのである。それゆえ、これらを手放すのは、何か落ちぶれたような喪失観念にとらわれるのであることが、車を止める大きな障害になっているのではないかと思っている。
車と縁が切れると、案外ゆったり・のんびりした生活を楽しめるようになると思っている昨今である。