同行した韓国ベテランの母と息子の親子連れから、彼らが入手した灌仏会(仏生会)の胸飾を頂いた。
附属のリボンには、「佛様のいらっしゃた日(=灌仏会・仏生会)」、「仏様の慈悲と光明があまねく全世界に」といった意味の言葉が書いてある。
胸を締め付けるリュックのバンドが、この飾りを痛める恐れが有るので帽子に飾りをつけた。
この胸飾りのご利益だと信じているのだが、水戸黄門の印籠のごとく「これが目に入らぬか!」と「小生が敬虔な仏教徒である」ことを宣伝するには格好の材料となった。
一人でプサン市内を散策する場合にも、敬虔な仏教徒である証をつけた小生には、釜山市民の皆さんも安心して応対できたようであった。
そんなこんなで、沢山の人から親切にしてにしていただいたのであった。
本稿を借りて、釜山市民の方々にお礼を申し上げなくてはならない。
「その節は、色々ご親切を頂き有難うございました。」
(道案内・小銭への交換・お寺での給食接待への案内・・・・きりがないのでした。)
続いて、「高齢化と中性化」という自分自身のことを少し;
1.シルバーシート権利;
釜山の地下鉄で立っていると、あちこちから席を譲る仕草をする人に沢山出くわした。高齢者や病人や妊産婦に対して席を譲るような教育が徹底しているのであった。
他人から見ると、小生は立派な老人に見えるのである。・・・これにはちょっぴり寂しさを感じた。
反面、奇異に感じたのが釜山の男性高齢者である。我先にとシルバーシートに押しかけ、老人の権利をあからさまに主張しているのが気になった。
2.中性化=人畜無害化;
関釜フェリーの2等船室(雑魚寝部屋)の部屋割りで、小生70歳当然男性のつもり+50歳くらいの母親+その息子二十代半ば、の舅・嫁・孫3人の相部屋となった。
部屋割を決めた二十歳代の独身女性添乗員から見ると、小生は男ではなくなって、中性に見えるようである。
そして、同室の親子も大して気にする風でなく、人畜無害の爺さんが一人いるという程度のあっけらかんとした対応で、実に気持よく往復とも過させてもらった。
(このお母さんの方は、以前同じ韓国語の先生に習ってたいという。又娘さん方は、現在韓国語教室での同窓生である。こんな奇縁も道中の雑談で判明した。)