釜山でしばしば見かけたのが、下の写真のような、中年女性の登山ルックだった。
1.釜山タワーの展望台
有閑マダムと言うのかお金持ちの奥さん達の願望は、煩雑な日常生活を離れて、ラフな格好でのびのびと過ごしたいということのようである。(ステータス・シンボルでもあるような気がした。)
このスタイルが、中年女性の間で流行っている事を韓国ドラマが教えてくれていた。中高年男性も少数ではあるが、この種のルックスで歩いているのを見かけた。
2.梵魚寺
梵魚寺駅という地下鉄の駅から地上に上がり、タクシーを見つけようとキョロキョロしていたら、写真の女性達と出会った。
(今回の旅ではタクシーを見つけることは困難だった。流している数が少なくあまり見当たらなかった。)
「カッチ カヨ? = 一緒に行きませんか?」と言うと、OKしてくれた。
ただ彼女達もタクシーでお寺まで行くつもりだったようで、小生が加わると合計5名となりタクシーに乗れなくなった。
タクシー代は3500ウオン、バス代は一人1500ウオンx4人=6000ウオンなので4名グループではタクシーが半額程度である。
このため一人の女性が軽く文句を言っていたようだが、他の女性が抑えてくれ、小生の同行を許してくれた。
駅からバス乗り場までの200mの道案内と、バスの乗り方(料金の金額と払い方、更にお釣りのもらい方)を教えてもらった。これが実に有難かった。
バスを降りてからお寺までの道案内、お寺での韓国式お参りに同席し、その後、彼女たちは高さ406mのお寺の裏山に登るというので別れた。
「梵魚寺というお寺」へご一緒した主婦4人連れからは沢山の親切を頂き、篤く感謝の意を表するのである。
(50代と思える彼女達の健脚に追いつくのに大変苦労したのが記憶に残っている。・・・若い人達と歩調をあわせて歩くなどということが長らく無かったので、特別キツかった。)
追記;
韓国ではキリスト教の信者数が人口の約四分の一強と一番多く、次いで僅差で仏教徒数だと聞いている。
日本とは宗教における環境も異なっているようで、「葬式仏教」と揶揄されるような状態はない、実に敬虔な信者で溢れているという印象だった。
同行した4名の女達も仏教徒で、お参りのためお堂に上がり敬虔な韓国式拝礼を始めた。それで小生もお堂に上がり日本式お参りをさせていただいた。
日本と大きく異なるのは、中国伝来の仏教が続いているようで、妻帯禁止等僧の戒律が厳しく、お寺には墓地がないことにも日本と大きく異なる点である。
(ロッテ・デパートの地下の食品売り場で、日本語の堪能な女性店員から、「日本人は新興仏教を信じている。」と言われた。これは日本流にアレンジされた仏教を日本では信じている事を意味していた。)
韓国のお寺の経済的な基盤が何なのか気になったので、(寄付が基本だと推定しているが・・・)そのうち調べてみようと思っている。