6月2日の読売新聞1面に大きく「健康寿命」の記事が掲載された。
主な見出しは次の2つのフレーズであった。; 「介護いらずに暮らせる」、「男性70.42歳、女性73.62歳」
よく判らないので調べてみた。
“ 健康寿命; 健康寿命(けんこうじゅみょう)(英: Health expectancy, Healthy life expectancy) とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと。
小生は、この平均寿命に到達している勘定である。もう手遅れかもしれないが、健康寿命を伸ばす努力を始めようと思う。
ただ気になるのは、命の寿命、すなわち生死は非常にはっきりと識別可能であるが、健康状態か否かを判別することは極めて難しいだろうと思っている。「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間。」を明確にカウントできるのだろうかと小生は危惧しているのである。
次のような定義も出てきたが、難しくてよく判らなかった。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamakodaira/jouhou/07toukei/files/10.pdf
参考1;
少し古データのようだが、次のようなものが見つかった。
健康寿命を理解する一助になるだろう。(気になっているのが、新しいデータほど健康寿命が短くなっていることである。)
大切なのは健康寿命
平均寿命
男 79.29歳
女 86.09歳
健康寿命
男 71.4歳
女 75.8歳
不健康期間(年)
男 7.89年
女 10.01年
不健康期間割合(%)
男 9.9%
女 11.6%
参考2;
■21世紀の日本の最大の課題の一つは「健康寿命」を如何に延伸して「介護寿命」を短縮するかである。極端な話、「介護寿命」 が0になれば、所謂、PPK(ピンピンコロリ)となる。それでは余りにもあっけないので、「PPK-2週間」と云って、2週間だけ寝込んで家族に喜んで介護してもらい、「ありがとう」「さようなら」のお別れの期間とするのが高齢者の最大の願望である。
■「健康寿命」を左右する3つの「年齢」とは、
(1)「血管年齢」
日本の認知症原因の3割以上が脳卒中。食生活と生活習慣の改善で「血管年齢」を若く保ち、脳卒中の原因となる動脈硬化を防げば、認 知症は確実に減らせる。
(2)「骨年齢」
寝た切りの2大原因は、脳卒中と骨折(骨粗鬆症)。寝た切り防止には、「骨年齢」を若く保つことが重要。歩け、歩け。
(3)「腸年齢」
加齢に伴い、腸内ではビフイズス菌などの善玉菌よりも、悪玉菌が優性になり、免疫力の低下を招き、感染症やがんなどのリスクが高ま る。「腸年齢」を若く保って、腸内の善玉菌優性を保つことは、「健康寿命」延伸に欠かせない。
■最後に「健康幸福寿命」とは、
「平均寿命」から高齢者の生活の質を重視した「健康寿命」という新しい指標にステップアップしたことは画期的なことである。しかし、 自立して日常生活を自分の力だけでやれると云うだけでは、欲張りな人間は満足しない。
■ 高齢者が真に幸福な老後を過ごす為には、心身の自立だけでなく、社会的(仲間)、経済的(お金)、文化的(知的活動)、家族的(絆)等々の側面も必要となり、生涯、「孤独にならない!孤独死しない!」ことが老後の最重要課題となる。
■ そのためには、仕事、生きがい、ボランテ イア、趣味、生涯学習などの地域活動や学縁活動、企業OB会などを通しての生涯のよき「仲間」が不可欠となる。更に高齢になって、足腰が不自由になると、メールやブログ等による「ネット仲間」が必要となる。そのような状態で、老後を楽しく、生きがいをもって過ごす寿命のことを「健康幸福寿命」と云う。