日曜日に梅田に出て久しぶりに書店巡りをして最初に
目についたこの本を買ってきた
【死の淵を見た男】
吉田昌郎と福島第一原発の五00日
門田隆将著PHP
東日本大震災で福島第一原発が全電源を喪失、爆発し
た燃料プールが冷却不能に陥ったとき東電本社の中止
命令を無視して海水注入を続け被害の拡大を防いだ当
時所長だった吉田昌郎氏と部下たちが共に命を賭けて
闘ったすさまじい記録が書かれている
昨夜はブログの作成もパスして引きずり込まれるよう
に明け方まで一気に読みおえた!
惨状の中で死を覚悟した人たちのあまりに過酷な時間
との闘いには背筋が凍る思いがして恐ろしさを感じた
内容については自分の未熟な表現力ではとても語るこ
とはできそうもないので敢えて書かない
後に吉田さんが最悪の場合は
チルノブイリ事故×10になっていたと語ったそうだ
また当時原子力安全委員会委員長でマスコミによく登
場していた斑目春樹氏は最悪の場合
日本は汚染により住めなくなる関東、東北と北海道と
西日本に三分割されていたかもしれない
そこまでギリギリの状態にあったと語ったそうだ
それを阻止した吉田さんのリーダーシップと死を覚悟
して最悪の汚染環境で作業を続けた人たちがいたこと
その裏で大きな力を発揮した自衛隊の存在があったこ
とを忘れてはならない
読みながらな涙がこぼれたよ!
ほんとうに感動した!
その吉田さんが7月9日に食道がんで58歳の若さで
亡くなられた
これから最も必要なかけがえのない人を喪って惜しま
れてならない
あの大阪弁が聞かれないのも残念だ!
慎んでご冥福をお祈り致します。